FC2ブログ
孤独感について10
2011 / 09 / 26 ( Mon )
3)慢性的な孤独感
今まで、孤独感とか寂しいとかという表現をしてきましたが、実際には、ふと何かのきっかけで一時的に感じる孤独感と、すぐには満たされることがないような慢性的に続いている孤独感があるように思います。

この違いは、どこから出てくるのでしょうか?

それは、慢性的に続く場合、孤独感や寂しさと同時に、自分のことを大切に思う心がなかなか育ってこなかったことが関係しているように思います。一言で言えば、Self-esteem(自尊心)という言葉が該当すると思います。

「自分には良いところがない」「私には魅力がない」「私は愛される人間ではない」など、こんな言葉が頻繁に心の中から湧きあがってくるようなら、自分をSelf-esteemの観点から見る必要があるかもしれません。

『自分を好きになる本』を著したパットパルマーは、こんな言葉を書いています。
「私たちは、Self-esteem(自尊心)を感じることもないまま、Powerlessness(無力感)の中に放り出され、自分の価値がわからなくなってしまうことが多いのです。」

このような状況から抜け出すには、その人の意思が大切です。

自分がどうにかしたいと取り組んでいけば、少しずつかもしれませんが、変わっていきます。あきらめないで。なげださないで。自分を、かけがえのない世界で唯一の存在である自分を、やさしく抱きしめてあげましょう。

(今回は、自尊心、自己肯定感、自己効力感を育んでいくお話は、今回のテーマから外れるため省略します。)

(完)
スポンサーサイト



テーマ:AC(アダルトチルドレン) - ジャンル:心と身体

19 : 42 : 05 | 孤独感 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
孤独感について9
2011 / 09 / 19 ( Mon )
2)過去の淋しさを癒す

③エンプティチェア
昔の出来事の回想とグリーフワークを行っていくと、その当時に言いたかったが言えなかった思いが出来てくることがあります。もっと大切にしてほしかった、もっと認めてほしかった、なんで分かってくれない、など色々な思いが、人それぞれあったと思います。その思いは、相手に伝えなければ、心に残ったままになります。

しかし、大人になった現時点でも直に相手に伝えれば、当時と同じ結果になったり、逆に更に心の傷になる場合があります。これでは、癒されるどころか、余計に苦しくなります。このような時に使えるのがエンプティチェア・テクニック(空椅子の技法)です。

次のように行います。

(1)二つの椅子を用意します(畳で行う場合は、2枚の座布団を用意します)。一つは自分が、もう一つは言いたい相手の人をイメージの上で座ってもらう椅子です。基本は椅子を使いますが、もし、過去の出来事をイメージする時に、立ってやりたい場合は椅子を使用しなくても良いと思います。

(2)その当時のことを、「いま、ここで」イメージします。そして、言いたい相手の人を、目の前の椅子に座っているとイメージします。

(3)イメージが鮮明になり、言いたいことも蘇ってきたら、今の思いを相手に伝えます。この時、大切な事は、かならず現在形で声に出して言うことです。


ここで気持ちが楽になれば、辞めても良いと思います。しかし、エンプティチェアと言うと、この後に次のように続いていきます。

(4)今度は、もう一つの椅子に移り、相手になってみます。その人になり、どんな思いでいるか、どんな考えが浮かんでいるか、どんな感覚でいるか感じます。そして、その人になった状態で、目の前の椅子にイメージの中で座っている「自分」に話しかけます。

(5)言い終わったら、また元の「自分」の椅子に戻り、自分の思いを感じます。それを、再度、相手に伝えます。

(6)必要があれば、上記の(4)と(5)を繰り返します。


このワークの目的は、当時、言えなかった思いを吐き出し、また、(4)以降を行う場合は、相手の気持ちを知るということです。そして、過去のことは過ぎ去ったこととして受け入れていくようにすることです。

もし独りで行うのが難しい場合や誰かとやりたい場合は、ゲシュタルト療法を専門にしているカウンセラーに協力してもらうのが良いと思います。

(続く)

テーマ:AC(アダルトチルドレン) - ジャンル:心と身体

21 : 38 : 54 | 孤独感 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
孤独感について8
2011 / 09 / 13 ( Tue )
2)過去の淋しさを癒す

②スクリブル・ワーク(補足)
前回の記事を書いた後に説明不足だったと思い、少し不安になりましたので、補足したいと思います。

「なぐり描き」を応用した基本的な療法には、2つのものがあります。一つはスクリブル法、もう一つはスクイッグル法です。

まずはスクリブル法ですが、これは、アメリカの精神分析家マーガレット・ナウンバーグが、1960年代に開発したものです。このやり方は、最初に、画用紙にサインペン等で、何かを描こうとせずに勝手に手を動かせて自由になぐり描きをします。次に、その描かれた描線から何が見えてくるか考えます。そして、何か見えてきたら、それをクレヨン、色鉛筆などで絵に仕上げるというものです。別の表現で言えば、この方法は、自分の内的なイメージを絵に投影していく方法となります。

次にスクイッグル法ですが、これは、イギリスの小児科医のウィニコットが始めたもので、「相互なぐり描き法」と言う人もいます。このやり方は、カウンセラーが画用紙になぐり描きをした後に、相談者に手渡します。手渡された相談者は、そのなぐり描きから想像されるものをクレヨンなどで絵に仕上げます。今度は、逆の順番で同様のことを行います。つまり、カウンセラーと相談者が相互的にやり取りしながら行うという方法です。


前回の記事に書いたスクリブル・ワークは、上記のどちらでもありません。前回の記事に書いたように、事実を記憶する海馬がまだ発達していない場合でも、感情や体の反応は記憶されている場合があり、それを、スクリブルを利用して開放していくためのものとなります。

(続く)

テーマ:AC(アダルトチルドレン) - ジャンル:心と身体

00 : 12 : 27 | 孤独感 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
孤独感について7
2011 / 09 / 06 ( Tue )
2)過去の淋しさを癒す

②スクリブル・ワーク
前回の記事に書いた回想とワークは、あくまでも過去の出来事を記憶しているのが前提でした。しかし、実際には、記憶として思い出せないものもあると思います。みなさんは、一番小さい頃の記憶は、何歳ごろでしょうか?私の場合は、比較的大きくなった6歳ごろの記憶です。それは、幼稚園で遊んでいるものと自宅で祖母の体調が悪くなった時の記憶です。

思い出せないが家庭環境を考えれば、もしかしたら心に残っているものがあるかもしれない。それを癒したい場合は、どうすれば良いのでしょうか。

その一つは、すでに記憶にある思い出を回想していく中で、他の思い出を思い出していくことです。小さい頃の写真を見ながらでも良いですし、小さい頃のことを聞ける人がいれば、その人に聞くのも良いかもしれません。二つ目は、専門家を訪ねインナーチャイルド・ワークやヒプノセラピーで癒す方法もあります。

そして、もうひとつ簡単に出来る方法として、スクリブル・ワークがあります。事実を記憶する海馬がまだ発達していない場合でも、感情や体の反応は記憶されている場合があります。このワークは、スクリブルを使って、それを開放していくものです。スクリブルとは、赤ちゃんがクレヨンを持った時に書くなぐり描きの絵のことを言います。

このワークのやり方は簡単です。好きな色のクレヨンと画用紙か模造紙を用紙します。そして、無心に、気持ちが向くままに、クレヨンで横に縦に斜めに、またはグルグルとなぐり描きをするだけです。利き手、利き手でない手、両方で書いてみましょう。

人によっては、やり始めると集中してしまう人もいると思います。そういう場合は、心がおもむくままに思う存分書いてみましょう。

(続く)

テーマ:AC(アダルトチルドレン) - ジャンル:心と身体

00 : 13 : 07 | 孤独感 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
孤独感について6
2011 / 08 / 30 ( Tue )
2)過去の淋しさを癒す

①回想とグリーフワーク
過去の寂しさを癒していくために、まず、その当時のことを「今、ここで」で思い出すこと(回想)から始めます。これは、単に事実を思い出すだけではなく、五感で感じたすべてを、出来れば感じることです。「情動なき想起は、いつも結果を生まない」という言葉を残している人もいます。


思い出す方法は、いくつかありますが、その一つとして、次のようなイメージで回想する方法があります。

(1)誰にも邪魔されない、「安心」かつ「安全」な場所を選びます。

(2)目を閉じて、ゆったりと呼吸をし、心と身体をゆったりさせます。

(3)ある映画館に行くのをイメージします。その映画館は、あなた以外のお客はいません。独りで入るのに抵抗がある人は、誰かと一緒に行ってもかまいません。

(4)その映画館に入ったら、自分が座わりたいと思う場所に座ります。

(5)そして、席に着いたら、あなたの過去の出来事が上映されます。今は、映画としてみているだけで、過去そのものではなく、ここは安全な場所です。

(6)もし、あまりにも苦しくなったら、一瞬、目を開けて休んでもかまいません。続けるか辞めるかは、すべてあなたの意思で決めることが出来ます。

(7)上映が終わったら、ゆっくりと深呼吸をして、ゆっくりと目を開けます。


実際に行ってみると、自分で気がついていなかった気持ちが出てくる場合があります。その時は、それを否定しないようにしましょう。たくさんの涙が出てきた人は、そのまま、涙を流しましょう。頭で判断したりせず、心に浮かんでくるままに、そして、あふれるままに、思いを出していきましょう。そして、次のような方法で、表現していきます。

(1)今の思いを絵に描いてみましょう。クレヨンでも、マジックでも、色エンピツでも、好きなものでかまいませんので、自由に書いてみましょう。

(2)体の感覚を感じてみる。過去のトラウマは、からだに残っている場合があります。その感じを感じてみて、馴染むいろいろなポーズを取ったり、身体を動かしてみましょう。

(3)文章で表現してみましょう。書いた文章やノートは、誰にも見せる必要はないため、思いっきり、自分の思いのまま書いていきましょう。できれば、1日15分、4日間は続けてみましょう。

上記のワークをやり終えたら、今、どんな感じなのか振り返ります。もし、まだ足らないなぁと感じたら続ければよいですし、何か楽になった感じがするのでしたら、それを感じて生活をしてみましょう。

テーマ:AC(アダルトチルドレン) - ジャンル:心と身体

00 : 35 : 21 | 孤独感 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
| ホーム | 次のページ>>