FC2ブログ
自己表現(会話の前提6)
2011 / 01 / 20 ( Thu )
少し時間があいてしまいましたが、心地よい会話をするための前提となる考え方の最終回です。

⑥会話が行き違うには理由がある
相手と会話がかみ合わない時や対立してしまう時には、かならず原因があります。
前回に引き続き、その幾つかの原因を考察してみます。

3)言葉の内容と異なるメッセージを伝えている場合がある
例えば、次のような状況が該当します。

母親が子供に向かって「○○君、何時?」と質問したとします。それに対して子供が、「時計ぐらい自分でみればいいだろ」と逆切れする場合です。子供の言葉の裏に、「うるさいな」など別の思いが込められているケースです。

また、セールスマンがお客様に向かって、「商品は、あと一つしか残っていません」と伝えながら、裏の意味で「なくなるかもしれませんよ。今、買ったほうが良いですよ」と暗に伝えて、お客様が商品を購入してしまうという場合です。

どちらの場合も、不快な思いでコミュニケーションが終わる可能性があります。裏の意味に気がつかなければ、本当の意味で気持ちの交流が出来ないといって良いでしょう。交流分析では、上記の例のパターンを、それぞれ、交叉的交流と裏面的交流と言っています。

本来は、裏の意味としてではなく、それを言葉で伝えるほうが自然です。そのようにするためには、まず自分の気持ちに気がついていくことが大切になります。

情動(感情)には、基本的情動と二次的情動があるとされています。例えば、相手の人から拒否され「悲しい」と感じ、その「悲しい」という思いから「怒り」が出てくることがあったとします。そして、怒りを相手にぶつけてしまう。この場合、最初の「悲しい」が基本的情動、「怒り」が二次的情動です。実際の場面で区別することは難しいかもしれませんが、この2つが捉えられるようになると、相手からされた時の本当の気持ちを伝えることができます。自分に向けられた怒りを相手に伝えず、「自分に対する怒りがある」と相手に伝えられるようになります。


以上となります。
スポンサーサイト
15 : 34 : 26 | 自己表現 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
自己表現(会話の前提4)
2010 / 10 / 15 ( Fri )
心地よい会話をするための前提となる考え方の第4回目です。

⑥会話が行き違うには理由がある
相手と会話がかみ合わない時や対立してしまう時には、かならず原因があります。
その幾つかの原因を考察してみます。

1)人によって言葉の意味合いや背景が異なる
例えば、「山」と言った場合、辞書的に「平地より高くなっている所」という意味では、万人にとって同じでしょう。しかし、その言葉に付随するものは異なっています。実際に、「山を書いてみましょう」と10人にお願いしたら、10人が異なるものを書くと思います。漢字で「山」と書く人も、ひらがなで「やま」と書く人も、自分がイメージする絵を書く人もいます。山での苦い経験がトラウマとなり、書くことすら出来ない人がいるかもしれません。それだけ、言葉に付随する意味や背景は、多岐に富んでいます。一般的に、言葉の持つ意味は、文化的背景、年齢、そして個人の経験によって影響を受けます。

相談を受けていると、「しんどい」「辛い」という言葉を良く聴きます。それ以外にも、「苦しい」「むごい」「ぐったりした」「どんよりした」「沈んだ」など、いろいろな表現があります。内面を表現する言葉は、相手の人が心により近いものを選んで表現しているため、他に言い換えることが出来ない場合もあります。その場合には、その言葉をより具体的に、相手に確認していることで、ズレが少なくなっていきます。


2)会話の内容にフィルターがかかる
これは、話す側と聞く側、双方に原因があります。

話す側は、相手がより好意的に見てもらえるように又は保身から、意識的ないし無意識的に伝える情報を選択しています。これは、会社の上司と部下では、よく有ることではないでしょうか?また、同じ内容の事を聞いたとして、聞く側がフィルターをかけてしまう場合もあります。これを選択的認知と表現している方がいます。この場合のフィルターは、自分のニーズや動機、経験、相手への好意に基づきます。

会話の中にフィルターがかかっていることは、気がつきにくいかもしれません。私たちが出来ることは、会話が行き違ってしまう「フィルター」があることを知っておく事、そして、自分の心を出来る限り伝える「オープンマインド」で相手に接するよう心掛ける事です。


(次回に続く)
22 : 38 : 06 | 自己表現 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
自己表現(会話の前提4)
2010 / 08 / 16 ( Mon )
心地よい会話をするための前提となる考え方の第4回目です。

⑤会話は、自己表現するだけでなく、「積極的傾聴」と「感情移入の傾聴」を行うと良い
前回、「会話は、自己表現のキャッチボール」と書きました。これは、自分が自己表現していれば相手が聞き、相手が自己表現していれば自分が聞くということですね。この時に、時と場合によっては、相手の話を受身的に聞いていることも多いと思います。これを、もう少し積極的な関心を相手に示して、相手の言葉の真意や意味を聞き取るろうと努力しながら聴くことも出来るでしょう。例えば、「この人は、どんな気持ちでこの話をしているのだろうか」とか、「この人は、この話をした後、どうしていきたいのだろうか」と、相手に想いを馳せながら、相手の話に耳と心を傾けることです。これを「積極的傾聴(アクティブ・リスニング)」と言います。これを行うことで、相手の人は、自分の気持ちを素直にのびのびと話しやすくなることがあります。そして、自分の話を気持ちで受け止めながら聴く、または感情移入して聴くことが出来れば、さらに良い会話となることでしょう。

実際には、「積極的傾聴」と「感情移入の傾聴」を行おうとすると、大変な努力と忍耐がいると思います。誰でも、常にそれを行うだけの精神的な肉体的な良い状態とは、限らないですね。出来るときに、または相手が困っている時だけでも、それらを意識されると良いかと思います。


(次回に続く)

テーマ:人生を豊かに生きる - ジャンル:心と身体

19 : 16 : 27 | 自己表現 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
自己表現(会話の前提3)
2010 / 08 / 01 ( Sun )
心地よい会話をするための前提となる考え方の第3回目です。

④自己表現は、言語以外の影響が強い
自己表現しようとする時、いろいろな手段によって、相手に影響を与えています。整理してみると、次のようになります。

A)音声
・言語的な部分:メッセージの内容や意味
・近言語的な部分:声の大きさ、スピード、高さ、間の取り方、タイミング
B)非音声
・動作:視線、表情、姿勢、ジェスチャー
・空間:パーソナルスペース(物理的な相手との距離感)
・その他:服装、化粧、アクセサリー、周りの環境

そして、何かを伝えようとした場合、意識するにせよしないにせよ、言語以外でメッセージを伝えています。そして、相手に影響する割合は、言語以外の部分が強いと言われています。自己表現する場合は、この事を考えながら、特に言語と言語以外が一致するよう注意することです。

仮に、言語と言語以外のメッセージが異なっていると、相手の人は矛盾したメッセージを受け取り、混乱や不安、葛藤状態になる場合があります。この言語と言語以外のメッセージが異なっている状態を「二重拘束的な表現」と言います。自分の思いをきちんと伝えようと思えば、この状態は避けたほうが良いでしょう。

逆に、「二重拘束的な表現」を受け取った場合は、次のことを考慮してみることです。
A)「二重拘束的な表現」があることを、意識する。
B)言語または非言語だけで理解しない。同時に発せられている複数のメッセージ(言葉、表情、動作など)を総合的に見て、相手の本心を考える。
C)どのような状況で発したメッセージかを理解する。


(次回に続く)

テーマ:人生を豊かに生きる - ジャンル:心と身体

21 : 42 : 25 | 自己表現 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
自己表現(会話の前提2)
2010 / 06 / 25 ( Fri )
心地よい会話をするための前提となる考え方の第2回目です。

③会話は、自己表現のキャッチボールである
会話は、かならず相手が存在して成り立ちます。かつ、双方向のやり取りがあります。もし、相手が存在しない、または片方向の情報の流れしか存在しないとしたら、それは会話ではないといって良いでしょう。つまり、会話とは、自己表現を続けながら、相手とキャッチボールすることです。

それでは、キャッチボールが続いていくためには、どのようなことに気をつければ良いでしょうか? 次のような点があると思います。

・おまけの情報でキャッチボールを続けていく
たとえば、「先日の旅行どうだった?」と質問されて、「よかった」とだけ答えたのでは、会話に広がりがありません。会話を継続するには、その話題を深めるか広めるか、または話題転換するか、その内のどれかになります。どれを取るにしても、聞かれた以上のことを伝えて会話が進展します。つまり、おまけの情報が必要なのです。

・聞かれたら聞き返してみる
聞くということは、聞いた本人にとって、その話題に関して興味があるからです。また、その話題について、聞いた本人が豊富な知識や経験を持っている場合もあります。その事を考えると、同じ質問をすることで、相手が持っている物を引き出すことが可能なのです。それによって、会話を継続させることが出来ます。これは、大変簡単ですが、大変便利なものです。

・分からない時は、2種類の質問方法を使い分けて確認する。
分からなかった場合は、「もっと理解したので、教えてほしい」などの前向きなクッションを入れた上で、質問をすると良いでしょう。その際、質問には、クローズド質問とオープン質問があります。前者は、はい・いいえで答えられる質問方法です。後者は、はい・いいえで答えられず、自由に話してもらう質問方法で、5W1Hを確認する質問と思ってよいでしょう。会話が上手な人は、相手からいろいろな情報を引き出すことに長けている場合が多いものです。基本的には、2種類の質問方法を巧みに使っていると思います。

・キャッチポールが止まるのを避ける(会話のルールで書いた内容となります)
1)相手の言葉を無視する
2)強い口調で言う
3)同じ事を何度も言う
4)矛盾するメッセージを伝える(ダブルバインド)


(次回に続く)
23 : 26 : 36 | 自己表現 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
| ホーム | 次のページ>>