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人が成熟するということ1
2012 / 08 / 27 ( Mon )
8月中旬に受講した研修は、家族療法の分野に関するもので、精神科医のボーエンの理論である「分化」に関するものでした。

ボーエン(1913-1990)は、テネシー大学で医学博士を取得し、ジョージタウン大学医学センターやジョージタウン家族センターで臨床や教授をしています。家族療法の分野では、「ボーエン理論」と言われる独自の理論を生み出し、50編を超える論文や著書などを著しています。

ボーエンの理論は、家族システム理論とも言われ、複数の重要な概念があります。例えば、夫婦間で発生した不安は次の世代に伝達される「多世代伝達過程」や、夫婦間の葛藤が子どもを巻き込みながら安定する「三角関係」などがあります。

今回の8日間の研修では、複数あるボーエン理論の中から、特に「分化」というものを取り上げていました。分化というのは、平たく言えば、人間の成熟度にあたるものです。それは、人間には精神的に自分の人生をコントロールしたい欲求(個体性/自律性)と他人と接触したい本能的な欲求(一体性/愛着)があり、その両方のバランスを取っていく生き方のことです。

例えば、集団の中にいても集団の考えに流されず、自分の意志を表明することが出来るということが、分化度が高いということです。逆に、相手の人が受け入れられずに自分の気持ちや考えを述べず、その相手から遠ざかって孤立するような場合は、分化度が低いということになります。

分化には、4つの側面があると言われています。

①明確な自己意識を持っていること
②不安に対して自己鎮静できること
③過剰に反応しないでいられること
④成長のために痛みに耐えられること

(続)


参考文献
亀口憲治(2000).家族臨床心理学―子どもの問題を家族で解決する―,東京大学出版会.
カー,M & ボーエン,M. 藤縄昭・福山和女(訳)(2001).家族評価―ボーエンによる家族探究の旅,金剛出版.
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