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人が成熟するということ2
2012 / 09 / 03 ( Mon )
分化をベースにした家族療法では、夫婦・カップルの行き詰まりと葛藤を大切にしています。セラピーの中でも、その行き詰まりや葛藤を解決しながら、分化レベルを高めていくアプローチを取ります。

そのことを別の視点から見れば、このセラピーは、夫婦やカップルが持っている不安を軽減するアプローチではなく、不安耐性を高めるアプローチであるとも言えます。


ボーエンは、分化の度合いを「分化尺度」という表現で述べ、0から100のスケールで考えています。著書の中から引用してみると、次のような説明があります。

「完全な分化とは、自分の家族に対する情動的な愛着を十分に解決した人に見られる。この人は、自己を十分に発達させており、必要であれば集団の中で個であり続けることができる意味から、情動的成熟に達していると言える。この機能レベルを、尺度100とする。

完全な未分化は、自分の家族からの情動分離をまったく獲得してこなかった人に見られる。その人は、集団の中で個であることができない「自己のない」人である。この機能レベルを、尺度0とする。」

つまり、自分の欲求や感情、意見を知り、こうありたい、こうなりたいという自分の思いを明確にして、そのことをパートナーにも表現していくことが出来るようにするのが、目標の一つです。そして、この過程そのものが分化を上げていくものとなります。


ところで、今回の研修の必須図書の一つに「結婚生活を成功させる七つの原則」という本がありました。著者が勤めているシアトル結婚・家族研究所で行った、650組の夫婦を14年間に渡って研究した成果が述べられています。大変、読みやすい一般書ですので、夫婦関係やカップルで悩みを抱えている方は読まれてみるのも良いかと思います。

参考までに、7つの原則を引用しておきます。

原則1:二人で愛情地図の質を高め合う
原則2:相手への思いやりと感謝の心を育てる
原則3:相手から逃げずに真正面から向かい合う
原則4:相手の意見を尊重する
原則5:二人で解決できる問題に取り組む
原則6:二人で行き詰まりを乗り越える
原則7:二人で分かち合える人生の意義を見つける

以上の7原則となります。

(続)


参考文献
カー,M & ボーエン,M. 藤縄昭・福山和女(訳)(2001).家族評価―ボーエンによる家族探究の旅,金剛出版.
ジョン,M,ゴットマン & ナン,シルバー 松浦秀明(訳)(2007).結婚生活を成功させる七つの原則、第三文明社
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